日本の原風景に、今年も実りの秋がやって来た!
信州 千曲市にある
「姨捨の棚田」を散策
前回姨捨の棚田を訪れたのは、今年の田植えが終わった頃の6月13日。
あれから、今日9月18日までおよそ3ヶ月余り。
棚田は一面黄金色に実り、時折吹く風に実った稲の頭は重そうに揺れていた。
【参考】ブログホットビュー
今年の夏の異常気象、酷暑にも負けず棚田は、どの田んぼも見事に黄金色に輝いていた。
稲刈りを終えて、はぜかけに干してある田んぼ
どうやら、稲刈りを済ませていたのは、地元の農家の方らしい。
9月に入って雨の日が多い今年。
地元の方だったら、晴れ間をぬって仕事を進めるメリットも。
黄金色の中に、ピンクや白の優しそうなコスモス。
凛とした真っ赤な彼岸花。
9月15日~17日(敬老の日)の3連休初めは、あいにくの雨降りだったので、棚田の遠方のオーナーさん方々は、次の9月23日秋分の日を挟んだ3連休に、稲刈りされるのかな?
のどかな棚田の脇を流れる水の音
傾斜のきつい土地を階段状に切り開いてできた棚田。
その稲作に欠かせない水。
棚田の間の坂道を歩いていると、流れる水の音がする。
田んぼの脇の用水路には、田植えの後でもないのに、水が音をたてて流れている。
時折聞こえてくる鳥の鳴き声以外は、何も聞こえてこない静寂な棚田で聞く貴重な音。
この棚田の上には、水が湧き出てくるような山らしいものは見当たらない。
どこから水が流れて来ているのか摩訶不思議!
と思っていたら、上流に水源となる「大池の湧水」というのがあるらしい。
次回行くときは、是非水源の湧水を見てみたい。
下の駐車場から棚田を上がって行く
今までは、ここより上にある「姨捨観光会館」の駐車場に車を停めていたが、今回は下の駐車場から行ってみることに・・・
棚田を下から見上げるとこんな感じ。
ここ姨捨から眺める景色は最高!!
棚田の眼下手前は「千曲市」、奥の方に「長野市」が見渡せる。
晴れた日の夜には、これら市街地の明かりが絶景となる。
特にこの棚田の少し上にある姨捨駅から眺める夜景は、有名。
この夜景は、2017年7月末に長野自動車道 姨捨サービスエリアから撮った写真。
街灯が点いて間もない黄昏時。
もっと暗くなると街の明かりは、その輝きを増してくる。
ちなみに姨捨駅には、ここ棚田からも上に歩いて20~30分程で着くことがでる。
最後に
私の好きな田園風景、田んぼ。
水をはった田植え前の田んぼに、近くの家の灯りが水面に映って何ともメルヘンな世界。
田植えの後、そよぐ風に優しく波打ってキラキラと輝く苗は、毛足の長い絨毯のよう。
夜通る道、「ゲロゲロゲロ」と天下を取ったように元気に輪唱するカエルの鳴き声に、田んぼのあることを知らされる。
自然に左右される稲作、今年の稲の収穫の塩梅はどんなか?
待ちに待った楽しみの時である。
天日干しの稲が、はぜ掛けから姿を消すと間もなく、信州は長く寒い冬を迎える。
こんなささやかな身近なことにも、毎年巡ってくる平和な季節を実感している。