梅雨どきの日光東照宮(世界遺産)と鬼怒川ライン下り
日光東照宮
4年近くに及んだ平成の大修理が2017年(平成29年)3月に終了した日光東照宮へ、2019年6月15日に何十年振りかで観光。
天気予報でも終日雨と報じられていたせいか、団体客以外土曜日にしては観光客が少なめで、10時過ぎ到着にもかかわらず、日光東照宮に最寄の駐車場に停めることができ足元の悪い日は助かる。
日光東照宮のシンボル、三猿
神厩舎(ご神馬をつなぐ厩の長押上には猿の彫刻が8面あり、人間の一生が風刺されているという。その中で有名なのが「見ざる・言わざる・聞かざる」の三猿。
「なぜ彫刻が猿か?」 猿は馬を守るとされているらしい。
修復により色は鮮やかになったものの、お猿さんの「目」は、まん丸にシンプルに描かれており少し漫画チックに感じられた。
日光東照宮を代表する「陽明門」(国宝)
「陽明門」には霊獣・龍などの装飾が幾重にも施されている。
そんな見事な装飾に見入って時の経つのも忘れてしまうことから、別名「日暮らしの門」。
なんでも 江戸時代の建築様式、工芸、彫刻、絵画などの江戸文化がすべてが凝縮されているらしい。
お天気がよければ、より色鮮やかに映ったんだろうと残念!!
徳川家康公のお墓
家康が眠る奥宮へは有名な「眠り猫」がある坂下門をくぐり、背丈の高い杉林に囲まれた石段を登って行く。
立派な杉林、春だったら花粉症なので大変なことに。
「眠り猫」を見過ごしやすいためか、猫より大きな案内の張り紙が貼られていた。
家康公のお墓までの石段が立派。
一つ一つの石段は幅・奥行き共一枚の石で仕上がっていて珍しい。
それもキメの細かな石で、雨にぬれ青みがかかったグレーに。
また、石段両脇に積まれた数段の大きな石は、ほとんど一定の四角い大きさで、緑色の苔が美しい。
家康公のお墓までの167段の石段はぜいたくな石造りで、改めて徳川家の権力の大きさを感じた。
樹齢約600年の杉の大木。
立札があり、「願い事をこの杉の ほこらに向かって 唱えると願い事が叶う」とあったので、家族の健康をお祈り。
鬼怒川ライン下り
午前中は日光東照宮を観光、昼食そして二日目の宿「丸京」さんへ。
PM2:00チェックインなので荷物を置き小休憩後、鬼怒川ラインくだりの乗船場まで200mを徒歩で向かう(約5分)。
「一日雨」の天気予報どおり雨は止まずで、鬼怒川ライン下りは中止になるかな、と心配をしていたものの、風のない静かな雨だったので、予定通り15:10発の船に乗ることができホッとする。
船に乗ったのは他に若い女性グループ約10人、合わせて15人位。(船は30人乗り)
船は約3.6kmの鬼怒川を約40分かけて下る。
中学生の頃、数学で習った 速さ×時間=距離 を思い出す。
すると1分間で90m進む計算になる。
大きな「ゴリラ岩」ほか、像岩・軍艦岩などがあったものの、波しぶきがくるときは水よけの透明シートを上げたり、また船に座る向きも進行方向でなく両側向かい会うスタイルで、バックになる岸はとても見ずらい!
船の前方にいた船頭さんは、初っ端の「私は船頭になって三日目です。最近久々に若い女の子の船頭さんが入ってきました。年は私よりずっと若いのに先輩です。」から始まり、両岸に見える景色の観光案内をしながらも、「この鬼怒川ライン下り2800円は決して安い金額ではありません。今半分来たところで1400円分過ぎました。なにか質問等ありましたら、遠慮なく聞いてください。」等々、終始話が絶えなかった。
船頭さんのサービス精神が心に沁みた。
おかげで、空は暗く雨と波しぶきを受けながらのライン下りだったが、船上は明るい笑い声で一杯だった。
最後に
毎年恒例の姉弟夫婦の旅が6月中旬頃なのには訳がある。
春は花便りの季節でいいのだが、花粉症メンバーのためパス。
5月連休は混雑するし、梅雨の明けた7月は暑い、また子供たちが夏休みに入り家族連れ客が増える。
秋は台風の心配もある。そんなこんなで暑くもなく寒くもない6月に。
過去6年、梅雨の晴れ間だったり、降ってもしばらくすると止む雨だった。
しかし今年はメイン観光の予定日、そうはいかず、梅雨らしい一日だった。
日光東照宮をゆっくりくまなく見学、というわけにはいかず、傘がお供の観光は足早だった。